
クラブやライブハウスと違う性質の空間を、音響や演出から構築することでその場そのものが変容し、音がどのように響き、届くのか。
札幌を拠点に活動するDJ/トラックメイカーのiichiro tayaによるプロジェクト "Ott Yarris" のライブイベントが5月18日(日)に北海道小樽市の旧カトリック小樽教会住之江聖堂で開催された。
この建物は1897(明治30)年頃に和洋折衷の個人宅として建てられ、1949(昭和24)年にカトリック小樽教会住ノ江聖堂として活用され、増改築を重ねてきたが、2024(令和6)年4月28日に閉堂となった。
ライブアクトとしては前日のThe Justice にて来札中の京都拠点の音楽家、作家のE.O.Uが出演。WWWβでのレジデントパーティー「loopな」を主催し、自身のレーベル〈halo〉から複数のリリースも行う。Tohji主催の「u-ha」にも定期的にDJとして出演をし、ビジュアルアーティストのjvnpeyとAV LIVE SETを行うなど楽曲やDJ、Live、Audio Visualなどを様々な媒体を通じて表現している。
また、札幌を拠点に活動するloli主語とhibaliによるユニットbrain nodeも出演。昨年に結成から3年以上の長い時間をかけてスケッチし、上書きし、再構成して紡がれた1stEP『THE COCKPIT』をリリース。音楽活動にとどまらず、K/A/T/O MASSACREの500回を記念した 「H/E/A/V/E/N/S MASSACRE」に映像提供を行うなど、マルチな表現を展開している。今回もライブアクトにとどまらず、当日ビデオカメラで捉えた映像をbrain nodeが再編集した作品がアーカイブとして公開。 さらに、主催のiichiro tayaによるプロジェクトOtt Yarrisが、今回初めてライブアクトとして登場。
当日会場にはFunktion-Oneのスピーカーが持ち込まれ、PAは若月聡作。 Lighting&Smokeには札幌を拠点にDJ、PAなどに並行しインスタレーションなども行う佐藤翼。 Exhibitionにはèviaとtibslcのユニット、wistのアルバムジャケットを制作したことが記憶に新しい札幌拠点の画家Chiseiが参加。
18.05.25 In A Church
dir,edit hibali&Ott Yarris
Cam Chisei